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2010.09.29

思い出のエジプト その2

jun38c-HP-02

何となく手応えはつかめてきた。
ラリー5日目。きちんとレースしてみようと思った。
いろいろ試した今までとは違い、きちんとレースをしているつもりで行こうと。

まだ思うように車が手足のように走る、とはいえないが、
ラーダーで培ったリズムを、うまく4輪にアレンジして走らせた。

どこもタイムロスしなかったし、車もいたわって走れた。
すべてが上手く行った。
タイム計測区間となる、スペシャルステージをゴールして、キャンプ地まで移動する間
自然と涙が出てきた。

それまでの周りの目。横に乗るナビゲーターからは、罵倒されっぱなし。何もできない自分。本当にやっていけるのだろうかと、不安で不安でたまらなかった。そんな自分が、初めて、うまくラリーをまとめられた事で、ホッとしたんだと思う。
オレ、これでラリーをやっていってもいいんだ
そう感じた。

結果は、5位。
帰ってくるなり、チームメンバーはものすごくびっくりしてたのを、今でも覚えてる。
もう帰ってきたのか! そんな風だった。
でも、メカニックたちは、ものすごくたたえてくれた。

翌日には4位になった。
2日連続ともなると、まぐれと言うヤツもいなかった。

最終日にはとうとう3位になった。トップ3だ。

ピラミッドに戻ってきて、ゴールの台に上がると、チームがシャンパンを用意してくれていた。
登り調子だったとはいえ、前半の”遅さ”で、入賞圏内からはほど遠いのだけど、
シャンパンファイトを、チームは用意してくれた。

あれだけ馬鹿にしていたメディアも
「jun グレートだ!君の成長ぶりには本当にびっくりさせられた」
笑顔で迎えてくれた。

これがオレのデビュー戦だった。

あれから7年。テクニック自体はきっとあの時よりもあると思う。でも、あの時の悔しさと、感じた未来を、もう一度振り返りつつ、今度のファラオラリーを走ってみようと思う。

STAGE5&6

STAGE7


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  1. クラシック101K のコメント

    ボスのところにもまだNISSAN時代の淳さんのポスター貼ってある♪
    入ってくる車はほぼTOYOTAなのに、何でやろぉ??
    って初めは不思議だったのを思い出しました。
    四輪の「原点回帰」ですね!
    また何か1つでも得られるモノがあれば良いっすね!!
    吉報を待ってます!
    (^^)V

  2. YH のコメント

    おーいい調子ですね! っていうかベスト3すごい!!
    前はたった二台! 抜いちゃえ

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2010.09.28

思い出のエジプト

Rallye des Pharaons 2003 3/10/03 Leg: EL KARGA - BAHARIYA Mitsuhashi - Rey

初日、ケチョンケチョンだったオレ。

あれだけ言われると、逆に人間って居直れるもんだ。チームがオレにまったく無関心、無期待だったのも、今思えば助かったと思う。

分かったよ! 練習なんだろ! こうなったらいいも悪いも全部試してやる!

ドンビリからのスタートの中で、こう思った。そう、いい走りをしようなんて、まったく考えなかった。車の動き、ハンドルの切り方、ラインの取り方。いろいろ試した。

壊したって知らねーよ。何の下準備もさせないで参戦させた方が悪いんだよ!

そんな感じ。

マシンもボロかったから、いろいろトラブった。特にひどかったのがオーバーヒート。何もしてないのにエンジンが加熱する。どう対処していいか分からないから、止まって休ませてみたり、ゆっくり走らせてみたり。そんな感じで2-3日間ほど、やり過ごした。

順位? びりじゃなくなったけど、やっぱり遅かった。スタートして3日間もウダウダしているオレに、興味を持つ人間は、プレスにも、チームにもいなくなってた。

STAGE2

STAGE3&4


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2010.09.27

ファラオラリー参戦!

IMG_3433

いよいよ今週ファラオラリーに向けて出発します。
レースは10月2.3日に車検
4日にカイロをスタートし、10日にエルアラメインにゴール。約2500kmのラリーです。
もちろんダカールラリー前哨戦のためのレースですが、一番の目的は、今回初めて組むナビゲーター、アランとのコンビネーションの確認です。
アランは以前、BMWチームに属していて、あの、アルアティア選手(2010ダカールでは総合2位!)と組んでいました。
かなりのベテランですし、何も心配してません。
それどころか、英語でのコミュニケーションが取れるのが何より大きいですね。
今から楽しみです。

さて、ファラオラリーと言えば、実はこの三橋淳、4輪でのラリーのデビュー戦のラリーでもあります。
そう、あれは今から7前。
ニッサンのドライバーとして、フランスのチームドスードに預けられ、その2ヶ月後にはファラオラリー参戦。
聞こえはいいけれど、フランスに行っても、車に乗る事も出来ず、
いきなりぶっつけ本番で出させられた、苦い思い出のラリーです。
何しろバイクから4輪に転向したのはいいけれど、
それまでほとんど走った事ないわけです。4輪に!
練習させてもらえないまま、国際大会に出された時の不安。
今でも鮮明に覚えています。
普段オートマしか乗ってなかったから、クラッチ付きだっていうだけで苦労もしてたしね
だって、車はレースカーで強化クラッチで、ペダルがすごく重たかったからね。

案の定、スタートしてすぐの砂丘でスタックした。
今思えば、なんて事ない、ただの砂の山。難易度ゼロ。
でも、車で砂丘を越えるのが初めて。
いざ挑むと、ボンネットで先がまったく見えないし、
勢いつきすぎたら飛んでしまうのは分かっているし、
でもアクセルを踏むのが怖くて、、頂上手前でストップ。身動きとれなくなった。
そこに1時間…..。

ゴールについたのはダントツのビリ。

そして各国のメディア、プレスがそこに集まっていたから、
その無様な姿をばっちり押さえられていて、キャンプ地では
「ニッサンはなんであんなヘタクソを連れてきたんだ!」
ってあちこちで言われていたしね。

そんなデビュー戦だった。

そのときのカーナンバーは209! 赤いニッサンのスタック映像、ばっちり映ってました。
これから毎日、2003年のファラオラリーの映像とともに、当時のほろ苦いデビュー戦を振り返ってみようかと思います。


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  1. しげっち のコメント

    バイクを知り尽くしている師匠でも苦労されることがあったのデスね。
    ファラオラリーもちろんダカールも陰ながら応援させて頂きます!
    私は南アに向けバイクのクラッチワークを練習します。

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2010.09.27

アウトドアブーム


いよいよ秋らしくなってきましたね。

皆さんいかがお過ごしですか?

今週末はとある用事で北軽井沢にいました。

トレッキング&キャンプをしたのだけど、

夜中の温度が3度! 寒い! 真冬だ!

どうなってるんだって感じだけど、久しぶりに凍えて寝ましたよ。

それよりもびっくりしたのがキャンプ場の人の多さ!

アウトサイドベースというキャンプ場で、最近仕事でご一緒している田中ケンさんプロデュースのエリア。

でも、これだけ人がたくさんいるのに、騒ぐ人がいない!

夜の10時を過ぎると、とても静か!

一番オレたちがうるさかったかも…..。と思うくらい、大人な空間。

コールマン協賛の「はじめてのキャンプ」で、子供たちもいっぱいいるのに。

今って本当にキャンプブームなんだなぁ。あまり実感なかっただけに、ビックリ!

翌日は周辺の山を10kmほどトレッキング。

前半ルートはほとんど人が歩かないだろうってルートで、いかにも山奥って感じなんだけど、

浅間隠山の山頂に行くと、人人人!!! すげー数!

下りのルートは、登ってくるハイカーの数がすごくて、しょっちゅう立ち止まり….

ほんと、アウトドアブームなんだなぁ。実感なかったけど、はじめて目の当たりにした。

このルート、標高差600mほどだけど、きちんとした山岳ルートだったので、なかなか面白かった。

トータル3時間40分くらい掛かったけど、3名の初心者の引率しながらのゆっくりペースだったけど、十分早かったと思う。

なんでも、サハラマラソン出場のために、梅宮アンナもこのルートを走ったらしいく、

3時間30分で走破したとか。

すごいなー。

サハラを足で走るなんて!

オレには出来ません!!


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  1. しげっち のコメント

    初めてのトレッキング楽しみました!
    お世話になりました!
    深夜うるさくてごめんなさい!

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2010.09.23

遅ればせながら


ラリージャパン見に行ってきた

初めて見るWRC

彼らがどんな走りをしているのか、生で見てみたかった。

ツアーとかいろいろあったけど、わがままなオレは自分で自由に行動したいので、フェリーで行った。

苫小牧について、最初のコンビニに入ったら、目の前をシトロエンのラリーカーが通り抜けていく!

ふと見ると、目の前の道の駅がサービスパーク? 違うな、ラリーカーが立ち寄って

ギャラリーに見せるステージになってる。

アナウンサーが選手の名前を叫んでる

いいねぇ!!!

コンビの元おねぇさんも

「楽しみにしてるのよ〜。ワクワクしちゃう」

いいよね! やっぱり地元民に愛されてるっていうのは!

ダカールラリーもそうだもんね

特に南米になってからは、ラテンの国って言うのもあるんだけど、

もうお祭り騒ぎだもんね。

大騒ぎっぷりに身の危険を感じるくらいだもの(笑)

その点日本人はおとなしいよねー。

腕組んでじーっと見てる。

そういうオレも腕組んで見てるんだけどさ(笑)

オレの場合は観戦と言うより研究だから、彼らの走りを見逃さないように

瞬きしないでじーっと凝視。

いろいろ勉強になったよ。

で、そのイメージを消さないために、WRCカーが通り過ぎたら撤退。

帰ってきちゃった。

本当はスバルの新井敏弘さんの走りも見たかったんだけど、

初日でクラッシュしてリタイヤしちゃってるし….

というわけで哀川翔までは待てなかったと言う訳です。

今年の観戦ポイントはほんとに少なくて、ほんのわずかの時間のために、

北海道まで渡ったわけだけど、

でも行ってよかった!

北海道のご飯うまかったし!

そっちか!?


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