カテゴリー別アーカイブ: 2012 DAKAR

2012.01.23

声援ありがとうございました!

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このサイトをご覧になっている方も、
なられていない方も、
応援ありがとうございました!

このサイトのコメントはもちろん、
twitter、facebookのコメントもしっかり読ませていただきました。
本当にありがとうございました!

2012年のダカールラリーが終わりました。
あっという間の2週間でした。
そして、こんなにも運に見放されたラリーは初めてでした。

初日から新型ホイールを導入したことが仇になって、2日連続のリム落ちで大きくタイムロス。
そこから追い上げの毎日が始まりました。

さらに目の前でバイクが転倒して、よけてスタック
厳しい砂丘を走っているところに、TVクルーのクルマと接触し、タイヤを破損
さらにジャッキが作動しないという悪循環。

トラックにもぶつけられました。

自分たちの位置を完全に見失うミスコースも初めてでした。

12年のダカールラリーで一度も経験した事の無いトラブルを一気に経験しました。

それでも首位に立てたのは、自分の底力だと今でも思っています。
そして、後半になって一気に2位との差を拡大できたことで、
それまでなかなか差を広げられなかったうっぷんが晴れた思いでした。

しかし、そんな思いをぶち壊す、2回も立て続けに起きたラジエターのトラブル。
このトラブルも初体験です。
今まで一度も起きた事が無い。それが2回も!

世界一過酷なラリーですから、そういう事もあるんだと思います。
そして、うまく修理してラリーを続行できたとも思っています。

けれども、

2度目のラジエター破損の時は、さすがに動揺していたと、自分でも思います。
今までのマージンを一気に吐き出すことになった、2度目のラジエタートラブル。

1度目のラジエタートラブルでも、相当慌てた。慌てたけれど、うまくリカバーできた。

しかし2度目は、冷静になれなかった自分の精神的弱さが、あだになった。

言い訳をすれば、まさか2回もラジエタートラブルが起きるとは思わなかった。
それでも、諦めずに、前回1時間半かかった作業を、1時間で終わらせた。
諦めるつもりは毛頭なかった。

この時点で、マージンはゼロになった。

それでも、自分の冷静さを奪うには十分だったようだ。

ラジエターを直してから走り出してすぐにリム落ち。
そして、今まで経験した事無いような、リカバリー不能なスタック。

完全に動揺してたのが分かる結果です。

あのとき冷静になれば、
「なーに走り出せたんだ、まだチャンスはあるさ!」
「今日負けたって、明日逆転すればいいんだから!」

そんな大らかな気持ちになっていれば、また違った結果になったと思う。

ゴール直後はそう思い後悔したけれど、
でもよくよく考えてみたら、それって相当難しい事だよね。
自分を擁護するつもりはないけれど、あの状況化で慌てるのは、普通の事だって、思う。
自分の弱さ、というよりも、普通なリアクションだなってね。

でも、普通じゃダメなわけで、やはりそこはもっともっと精神力を鍛えていきたいと思う。
運転技術はもちろんだけど、最後に効いてくるのは、この精神力だと思うから。
次回には、この部分も強化して、より強い三橋淳を作り上げていきたいと思う。

本当に今回は毎日毎日、負の連鎖が続いた。
まるでラリーの神様に邪魔されているみたいに。
それでも首位にいるオレに、神様が2発も爆弾を投下した、そんな感じさえする。
実はSS13でもラジエター破損はあった。水は漏れてなかった。
ある意味ラッキーだけど、神様にしたら、首位脱落した者に、これ以上の不運は不要、
と思ったのかもね。

そんな冗談はさておいて、悔しさ満タンです。
このエネルギーを2013のダカールラリーにぶつけるべく、
今から精力的に活動していきたいと思います。

今後とも応援よろしくお願いします!

三橋 淳


カテゴリー: 2012 DAKAR
  1. のコメント

    お疲れ様でした。
    宿題があるってことは
    また行かなくちゃいけないってことですから
    私たちも期待して応援していきます。
    頑張りましょう(^^)v

  2. 藤田 清 のコメント

    「声援ありがとうございました!」 と、きたから、おっ!来たかと読み始めたら・・・・・・・・・・・・・・、レース中のどのレポートよりもより理解しやすく感じました。
    素人の分際ですが、今年体験されたことを踏まえて臨まれる次回からが、
    真のダカールラリーなのかもしれないと感じました。

    TLCのシートに感謝し、また大切にしながらストイックに自分を鍛え上げる
    三橋 淳を応援し続けます。
    2013ダカールはもうスタートしております。
    見慣れたランドクルーザーのドライバーズシートであと1あばれも、2あばれもしてください。
    ほんとうにお疲れ様でした。

  3. 向井 拓朗  のコメント

    三橋 淳 様 
    見知らぬものからの突然のコメントお許し下さい。80年代後半から当時のパリダカを影で見てるファンです。当時中学生だった私は衝撃を受け魅了されました。世界一過酷なラリーと言われ、見ているだけでも凄いのに参加者は体力的にも精神的にもタフなラリーでしょう。私が知らないだけかも知れませんが近年あまりTVではON Air されなくなったのが残念です。昔は2時間枠くらいで放送されてたと記憶してます。 一度、いつか現場を生で見てみたい! そう思う情熱のラリーだと思います! FACEBOOKではメッセージは送れなかったのでこちらでTRYしてみます。 2012年のラリー お疲れ様でした! 

  4. 怪鳥 のコメント

    お疲れ様でした!
    いつも陰から応援しておりました。
    その悔しさを忘れずに来年も頑張って下さい!
    応援しています・・・・

  5. 一通 のコメント

    普通じゃないって、そこまで行くと超人的なレベルですね。人にあって人にあらず、みたいな。鉄の意志と肉体を持つ鉄人?とか。でも三橋選手、今でもかなり、というか実際に鉄人だと思いますよ。もしもの凄く運さえ良ければ、全然鉄人でも超人でもなくても強くなくてもOKなんだろうと思いますが、そんなに都合良く運が良いなんてあり得ないので、良いリザルトをより確実なものにするために、より超人鉄人を目指さないといけないのですね。なんと、この戦いの果てしなさには圧倒されますし、だからこそロマンも深まります。

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2012.01.20

Dakar Rally Snapshot


ダカールラリー大会期間中に撮り貯めた映像をつなぎ合わせた、ショートムービーです。
ダカールラリーの臨場感が伝わってきます


カテゴリー: 2012 DAKAR, Movies
  1. 一通 のコメント

    そして今年のダカールラリーは終わる、ということですね。これだけ目まぐるしく環境の変わる長距離のラリーにドラマがない訳はない、と思えて来ます。出来事だらけですね。

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2012.01.19

From Staff おうちに帰るまでが、ダカールラリー!


おはようございます!ダカールラリー、終わった瞬間から冬の寒さが身にしみる毎日ですが、いかがお過ごしですか~?風邪、インフルエンザ、乾燥しておりますのでお気をつけて!

さて、ダカールラリーのオフィシャルホームページ、動画やらアルバムやら沢山UPされておりますが…。日々、それを追いかける忙殺の2週間でしたね。気付けばビバークを出発し、既にSS始まってる時間に、次のルートの紹介と追いつかない感じで申し訳ありませんでした…。今、改めてゆっくりチェック。

そして、見つけたこの写真、こちらそうでしょうか? それっぽい気がするんですが…。STAGE13のところにありました。オフィシャルサイトのギャラリー、もしくはFACEBOOKをご覧になってまだまだ余韻にひたりましょ~ね。http://www.dakar.com/dakar/2012/us/summary/photos-galery.html

おうちに帰るまでが、ダカールラリー!あと少しですね!


カテゴリー: 2012 DAKAR
  1. 一通 のコメント

    コースだからですが、砂漠にありながらまるで交差点のような。今更ながら気をつけて!と言いたくなる写真ですね。

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2012.01.18

From Staff ご視聴ありがとうございました!


今朝のTBSテレビ系「朝ズバッ」スポーツコーナーで、無事にインタビュー映像が流れました。ポディウムでのインタビュー映像と、電話での出演と2本立てで流れましたね。ほっ。

みのもんたさんの、「出てみたい」という言葉に、「ぜひぜひ」と、飲み会にでも誘うように気軽に答えてました(笑)。来年は、みのもんた号参戦w 頑張ってください。

あとは明日の帰国を待つだけですね~。


カテゴリー: 2012 DAKAR
  1. 一通 のコメント

    見ましたよ!みのさんと直接お話しされた訳ではないのでしょうが、対話しているかのような自然な流れで放送されてました。朝の報道番組でここまでしっかり紹介して頂けるとは感激ですね。朝スバッならではですね。初めて三橋選手を見た、という人も多かったのでは。

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2012.01.18

From Staff 更に余韻をぷらす、ヤツの話を


うっかり起きておりましたら、どこからかメールが飛んで参りました。余韻に浸る…などと書いてしまったが為に、もっと余韻をどうぞ!的なムービーを、見つけて送ってくださいました。今、空港のラウンジですか?え?どちらですか?
砂丘に埋まったと思ったら、今度は空をしばらく飛んでいるようですね。お気をつけて…。

そして、こちらをご覧あれ ↓↓↓↓ ムービーです。

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これですよ、みんなを苦しめたフェシフェシは。FESH FESH ごほんごほん、失礼… ほこりですほこり。
かわいい顔して、いや、かわいいネーミングの癖して、あんな荒くれ者たちをしれっと苦しめるのですから、ツンデレもいいとこですよね。

そのフェシフェシについて、わたしも含めてよくご存じない方へ、ちょっと説明を。

フェシフェシとは、こじゃれた事にフランス語、メキシコではシルト、オーストラリアではブルダストと呼ばれるそうです。砂ではなく、土が乾燥して粉になったもの。映像を見ると、粒子が細かく、身近なものでは“小麦粉”が一番近いと想像できますよね。

日本では、関東ローム層の赤土が削れて、ちょっとたまってたりするのもありますが、 その量が膨大だと思っていただければいいとのことです。

雨が降れば泥に…、そして舞い上がったフェシフェシは、中々落ちて来ないそうですよ。歩いてみると、やわらかいそうですが、バイクやクルマが走ると、削れて沈んでと、大変な事になるようです。アリ地獄をイメージしておりますが、たぶんそれ。

視界ゼロ、危険なので止まりたいけど、止まると埋まってしまう。Jun曰く“降り積もった粉雪を、勢いで蹴散らして走ってる分にはいいけど、止まると身動きできなくなる” そういう事らしいです。

レース中は当然止まりたくないので、見えない中を走っていくそうですが、道の先の検討がつかなくなり結局止まってしまい、そして埋まってしまうと。広い場所なら良いのですが、難しいコースでまたみんなが右往左往しているような狭い場所となると、待ってましたと至るところでクルマを飲みこみ、ほこりを舞い上げて“地獄絵図”のようになるそうです。なるほど… 一方的に捨てた元カノに追いかけられ、新しい恋も前進できない、そんな感じでしょうか。

ですので、出遅れたステージで、この状況から追い上げて行くのは、困難に近いわけです。それでも蹴散らしていくのが、Junのようですが…。その猛チャージを毎日やっていると、やはり百戦錬磨のJunでも無理がたたるのでしょうか。全てのものに、負担もかかりますしね。でも、挑戦をやめていただいては困りますから。

うーむ、フェシフェシのやつめ、来年もかかって来い!というJunの気持ちに、全く遠慮なく降り注ぐフェシフェシのお話でした。


カテゴリー: 2012 DAKAR

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