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2011.03.07

BAJAへ

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「BAJAに出ようよ!」

友人からお誘いがあった。BAJAと書いてバハと読む。アメリカ、カリフォルニアの南、サンディエゴのすぐ下にある半島、バハ・カリフォルニア半島で行われるオフロードレースだ。国はメキシコになる。

ダカールラリーと違って、このレースは、スタートしたらノンストップ。朝も夜も関係なく、一気に駆け抜ける、いわばキャノンボールみたいなレースだ。

 

 

 

日本でも有名で多くのファンが参加しているのが、半島を端から端まで走るBAJA1000というレース。でもそれは11月にやるので、ダカールラリー間近でとてもじゃないが無理。

友人が誘っているのは、BAJA500というもので、6月に行うレースだ。

ちなみに1000とか500とは距離を意味しているので、BAJA500は約500マイルとなる。

 

「久しく海外行ってないからさ、久しぶりに走ろうぜ!」

 

というが、彼はライダーなので、当然バイクで参加しようということだ。あ、BAJAはダカールラリーと違って、数名で組んで走っていいので、つまり2人でコンビを組んで参加しようと言うお誘いである。

 

バイクかぁ。確かに楽しそうではあるけれど。

もうずいぶんバイクに乗っていないし、技量的にも不安がある。

 

それにどうせ行くならトレーニングがてら4輪で出たい。

もちろん、砂漠の地形に慣れると言う意味ではバイクでも十分トレーニングになるのだけれど、そうはいっても4輪の方がベストだよね。

 

さらにというか、正直予算的に今余裕がない……。(これが一番の理由…..)

 

 

BAJAかぁ。

 

 

実は、初めて海外のレースに参加したのが、このBAJAなのだ。

しかも、初めて参加したのがHONDAのモンキーBAJAという、原付バイク!

 

本当は450ccとか、650ccとか、ビッグバイクで出るのが、”普通”。排気量が小さいと砂の上で走れないからね。日本の林道とはワケが違う….。

ロードライダーという雑誌の企画「モンキーBAJAでBAJAに行こう!」という実に下らないバブル的な企画で、ほぼノリで参加した。当然完走するつもりもないという、いい加減なもので、1/3を走破してリタイヤした。

 

でも、実際走って見たら、意外とミニバイクでも行けるんじゃないの???

という勘違いをして、翌年、友人とKawasakiのKSR80というミニバイク

 

これを大改造して挑んだものの、所詮80ccのバイク、苦労した!

フレームは折れる

エンジンは砂を吸ってパワーが落ちる(ただでさえ非力なのに….)

そりゃぁもう大変だった。

 

地平線まで続く砂の道を、延々足をつきながら走ったっけ。

周りの日本人にもさんざん言われた。

 

「あいつらはBAJAをなめてる!」

とかね。

でもアメリカ人には大受けだった。

しかも色々なアメリカ人にがんばれって励まされたっけ。

 

途中の給油ポイントは、基本Kawasakiのピットを使うことになっていたんだけれど、夜中に到着したあるポイントでは、オレを見つけてメカニックが飛び出して来て、オレのバイクを奪うなり、不調のライトやエンジンを素早くチェックしてくれた。

 

そんなに熱いサポートをしてくれたのは、Kawasakiのピットの前にあった、HONDAのスタッフ! メーカーの枠を超えて、応援してくれたのを、今でも覚えている。

そして時間内で完走!

しかもクラス2位!

今考えると馬鹿な事だよねー。

 

でもそれはそれで面白かった。

 

だから、一度ちゃんとレース用のバイクで走ってみたい。とは思っていたけれど。

 

そうだねぇ、せっかくのチャンスだし、行ってみようかなぁ。

 

と思って日程見たら、6月5~6日….。

 

イベントの仕事入ってるよ!

 

 


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  1. のコメント

    ひゃ〜 残念!!

    来年は是非とも♪

  2. ガッツ斉藤 のコメント

    お~途中まで読んでいて・・じゃ~一緒に行けるの?
    って思ったら・・ガックリ!!

    ちなみに・・BAJAでみた、
    FJクルーザBAJAバージョンは超かっこ良かったです。

  3. tetsu のコメント

    なつかし〜ね〜
    そのうちでいいから、トラックで出て!

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2011.03.03

アラブ社会

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先日ファラオラリーのスタッフからメールが来た。

「毎年2月にはインフォメーションを流していたけど、今年は3月までまってくれ」

という内容だった。

今のエジプトの情勢だと、開催は難しいだろうなぁ、というのが、日本から見る無責任な感想だ。

 

チュニジアから始まり、エジプト、イエメン、バーレーン、イラン、そしてリビア。今や中東は革命の嵐だ。

ここで、日本の人々は、この革命の事を民主化の流れだと思っている人が多いが、彼らは民主化なんか望んじゃいない。彼らは、独裁政権によって奪われた自由と生活と、貧困から抜け出したいがための、革命であって、欧米化するためのものじゃない。どのような社会になるのかは、彼らが決める事なので、オレらがとやかく言う問題ではない。それが欧米化のようになるのか、イスラム社会として新しいリーダーが統治をするのか、それは分からない。が、とにかく注意深く見守っているところだ。

より詳しく知りたいと言う方は、ぜひ、フィフィのBlogを覗いてみてください。

ALL ABOUT FIFI  http://ameblo.jp/fifi2121/

 

で、オレが強く言いたいのは、アラブの人たちは野蛮でも、危険な思想の持ち主ではないということ。イスラムという宗教は暴力的だ、というが、決してそんなことはない。彼らはむしろ、人懐っこく、親切で、友好的な人々が多いのだ。

 

日本で報道されるイスラムと言うのは、原理主義の話であって、宗教を楯に武力行使をする過激派の話であって、そういう存在は、日本にだってあるし、キリスト教にだってある。

報道と言うものは、過激な部分だけをピックアップして報道するので、イメージ付けされやすい。

 

かつて話題になったアルジャジーラなんか、典型だろう。タリバンの声明ビデオを放送したと言う事で一躍有名になったアラブのTV放送局だけれど、日本ではまるでテロリストの手先! 見たいに思われた。でも、考えてみようよ。日本だってテロリストが声明文をテレビ局に渡せば、NHKだって放送するさ!

治安が悪い? そりゃ世の中にはたくさんの悪い人がいるよ。まして観光地ともなれば、何も知らない観光客相手にぼったくりを企む悪い奴らが集まってくる。それは日本でも同じだしヨーロッパでも同じ。イスラム社会が特別と言う訳じゃない。

むしろ、親切すぎるぐらい親切だ。それがかえって迷惑になるくらい(笑)

 

前回のファラオラリーのときに、とても楽しみにしていたのが、シワにある温泉。クレオパトラが入ったと言う有名なオアシスで、ぜひとも入ってみたかったのだ。そしたら、キャンプ地にいたエジプト人がついて来い、とクルマを走らせるので、ついていった。

ところが、シワの街をさまよう事1時間。どこまで行ってもそれらしい場所はない。あげくに道聞いてるじゃねーか! そう、彼は道を知らないのだ(笑)

知らなくても、困っている人があれば助けてあげよう! と手を差し伸べるのが、彼らのいいところなのだが、かえってありがた迷惑に感じるのは日本人のサガなのか。

と言うくらい彼らは親切なのである。

 

だから、アラブ諸国のイメージを、固定概念で見ないでほしい。これはアラブの国々で”遊ばせてもらっている”我々の義務だとも思うので、あえて取り上げた。

 

というのも、最近親しい人が、なんでアラブ社会はあんなに凶暴なんだ! と言い出した人がいたからだ。親しい人だけに、とてもがっかりしたし、彼は実際にアラブ諸国に行ったことがある人なのに、だ。それも、実際に見て行って、感じて凶暴というのではなく、日本のTVの報道で見たから、というのだ。

 

とてもやるせい思いをした。

 

今アラブ社会、アフリカは大きな伏見を迎えている訳だが、果たして今年、アフリカンラリーは開催されるのだろうか? 現地の人々は歓迎してくれるのだろうか?

実際に今、彼らの声を聞いた訳ではないので、あくまでも、オレ個人の希望的推測ではあるけれど、きっと歓迎してくれると思う。今までの経験上、ラリーを非難する現地の人に、ほとんど出くわした事がないからだ。

 

むしろ、

「いつパリダカはアフリカに帰ってくるんだ?」

「なんで南米なんかに行っちゃったんだ!

 

という人たちばかりだ。もちろん、全員がそうであるはずはないけれど、大多数の人々はとても歓迎してくれている。みんなパリダカをはじめとする、クロスカントリーラリーが好きなんだ。それは今開催されている南米でもそうなんだけどね。もし南米で開催されなくなったら、現地の人々は相当がっかりするだろうなぁ。そうはならないとは思うけど。

 

「パリダカって、フランス人の植民地意識が残っている感じがして、いや」

「アフリカの土地を我が物顔で走り回るなんて野蛮だ」

 

こういう声は、大抵、開催されない”よその国”の人々から聞かされる。そういうステレオタイプの声に、惑わされないでほしい。

最後にyoutubeにあった、こんな動画を貼付けてみた。

自由の叫び声

彼らの笑顔が、とても印象的だった。

 

 



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