2018.05.31

無駄にしないためにも、今を生きよう!

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進歩のない者は決して勝たない 負けて目覚める事が最上の道だ
日本は進歩という事を軽んじ過ぎた 私的な潔癖や徳義に拘って、本当の進歩を忘れてきた
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか
今目覚めずしていつ救われるか 俺達はその先導になるのだ。
日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃあないか。

戦艦「大和」の哨戒長として乗艦し、後部指揮所電探室に米軍の直撃弾が命中し即死した、臼淵磐大尉が発したとされる言葉である。

沖縄特攻作戦は無駄死にだと主張する学徒出身者と、戦で死ぬことこそ兵士と説く海兵出身者が激しくいい争うなか、臼淵磐大尉が発したこの言葉により、皆団結して大和に乗り込んだという。

この言葉の意味は、捉え方はそれぞれだが、未来に向けての、生き残り、次の世代、またその次へと受け継ぐメッセージなんだと、思うのです。

しかしながら、このメッセージの信憑性は若干怪しく、創作だと言われている。
遺族関係者の証言から、そう言われているという。

しかしだ、大事なのは、このメッセージが大和ミュージアムに大きく張り出されているということ。

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戦没者の名前とともに。

これはどういうことか?

オレなりに考えてみた。

この言葉そのものが、大和を生み出した呉として語り継ぎたいことなのではないかと。

あの戦争を、戦艦大和の意義は、これなんじゃないかと。

だとするなら、このメッセージを受け取り、

そこに死んでいった者たちの死を無駄にしないためには、

我々がいかに進歩して生きていくことが大事か?

それで初めて、彼らの死が無駄ではなくなるのではないか。

そう思うのだ。

このミュージアムには、人間魚雷の回天も展示されていた。

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大和は間違いなく特攻である。
片道の燃料しか積むことを許されず
(実際は現地作業員が帰ってこいという思いを込めて、無断で燃料を増量したらしいが)
1機の艦載機すらなく、どうみても無謀な作戦に、多くの若者が駆り出された。

回天や神風特攻機の話は、ここで語るまでもないけれど、
日本でこれらの話をすると、
「国のために命を捧げた英雄」で終わってしまう。

そこで終わってはダメなんだと。

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これらの模型や、実物を見て、実際想像して見た。
これに乗って戦闘しているところを。

銃弾やミサイルが飛び交う中、弾を込め、汗を流し、
しかし、いきなり爆破音とともにあたりの物が散乱する。
そしてその瞬間死ぬかもしれない。

そうやって想像すると、いかに戦争が恐ろしいか。
いかに戦争が尋常でないものか。
それはそれは恐ろしい。

そんなところに、未来ある多くの若者を送ったのだ。
あの戦争は。

大和のほとんどは、愛知より西に住む、下級兵士たちだ。
先の臼淵磐大尉も21歳である。

そんな若者の未来を奪う行為は決してあってはならない。

だから、国のために死んでいった英雄で終わらせず、

二度と、あのようなことをする国を蘇らせてはならないし、
この先にもあってはならない。

それは国だけではなく、我々大人にも言える。

若者の未来を奪うような行為は、我々大人はしてはいけない。

ブラック企業しかり、
老害しかり。

若者の未来を奪うこと。
それは先の大戦で行われた愚行と同じことだと、
オレは思う。

なりたくてなったわけではないが、
オレももういいおっさんだ。
次の世代の足かせにだけはなりたくない。

そう強く思った、
大和ミュージアム見学だった。

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このミュージアムにひっそりと飾ってあったコーナー

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戦艦ミズーリ博物館との姉妹提携!

これってすごくない?
この博物館はハワイのパールハーバーにあるんだってよ!

パールハーバー(真珠湾)は、日本軍が攻撃を仕掛けて太平洋戦争が勃発した場所。
そこにあるアメリカの戦艦博物館と、大和ミュージアムが提携してる。

これってすごいことだと、一人感激してしまった。


カテゴリー: Diary

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