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2012年のダカールラリーが終わりました。
あっという間の2週間でした。
そして、こんなにも運に見放されたラリーは初めてでした。
初日から新型ホイールを導入したことが仇になって、2日連続のリム落ちで大きくタイムロス。
そこから追い上げの毎日が始まりました。
さらに目の前でバイクが転倒して、よけてスタック
厳しい砂丘を走っているところに、TVクルーのクルマと接触し、タイヤを破損
さらにジャッキが作動しないという悪循環。
トラックにもぶつけられました。
自分たちの位置を完全に見失うミスコースも初めてでした。
12年のダカールラリーで一度も経験した事の無いトラブルを一気に経験しました。
それでも首位に立てたのは、自分の底力だと今でも思っています。
そして、後半になって一気に2位との差を拡大できたことで、
それまでなかなか差を広げられなかったうっぷんが晴れた思いでした。
しかし、そんな思いをぶち壊す、2回も立て続けに起きたラジエターのトラブル。
このトラブルも初体験です。
今まで一度も起きた事が無い。それが2回も!
世界一過酷なラリーですから、そういう事もあるんだと思います。
そして、うまく修理してラリーを続行できたとも思っています。
けれども、
2度目のラジエター破損の時は、さすがに動揺していたと、自分でも思います。
今までのマージンを一気に吐き出すことになった、2度目のラジエタートラブル。
1度目のラジエタートラブルでも、相当慌てた。慌てたけれど、うまくリカバーできた。
しかし2度目は、冷静になれなかった自分の精神的弱さが、あだになった。
言い訳をすれば、まさか2回もラジエタートラブルが起きるとは思わなかった。
それでも、諦めずに、前回1時間半かかった作業を、1時間で終わらせた。
諦めるつもりは毛頭なかった。
この時点で、マージンはゼロになった。
それでも、自分の冷静さを奪うには十分だったようだ。
ラジエターを直してから走り出してすぐにリム落ち。
そして、今まで経験した事無いような、リカバリー不能なスタック。
完全に動揺してたのが分かる結果です。
あのとき冷静になれば、
「なーに走り出せたんだ、まだチャンスはあるさ!」
「今日負けたって、明日逆転すればいいんだから!」
そんな大らかな気持ちになっていれば、また違った結果になったと思う。
ゴール直後はそう思い後悔したけれど、
でもよくよく考えてみたら、それって相当難しい事だよね。
自分を擁護するつもりはないけれど、あの状況化で慌てるのは、普通の事だって、思う。
自分の弱さ、というよりも、普通なリアクションだなってね。
でも、普通じゃダメなわけで、やはりそこはもっともっと精神力を鍛えていきたいと思う。
運転技術はもちろんだけど、最後に効いてくるのは、この精神力だと思うから。
次回には、この部分も強化して、より強い三橋淳を作り上げていきたいと思う。
本当に今回は毎日毎日、負の連鎖が続いた。
まるでラリーの神様に邪魔されているみたいに。
それでも首位にいるオレに、神様が2発も爆弾を投下した、そんな感じさえする。
実はSS13でもラジエター破損はあった。水は漏れてなかった。
ある意味ラッキーだけど、神様にしたら、首位脱落した者に、これ以上の不運は不要、
と思ったのかもね。
そんな冗談はさておいて、悔しさ満タンです。
このエネルギーを2013のダカールラリーにぶつけるべく、
今から精力的に活動していきたいと思います。
今後とも応援よろしくお願いします!
三橋 淳
> モンゴル800の「神様」
初めて聴きました。
いい曲ですね。このバンドの他の曲も聴きたくなりました。