2016.07.04

2017Dakarについて

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もう少し早くにお知らせしようと思っていたのですが、ズルズルと引き延ばしてきたので、誕生日を機にここで2017年ダカールについてお話したいと思います。

次回のダカールラリーについては、すでに活動を行っておりません。
参戦するにあたってのスポンサー活動、準備、すべてを行っていないということです。

これはダカールラリーへの参戦へのモチベーションが下がった、わけではありません。
今でのチャンスがあれば喜んで参戦しますし、走りきるだけのモチベーションもあります。
それは今でも変わりありません。

しかし、

そのための下準備をする気力がないのです。

ただ参加するだけでは、やっぱりモチベーションは保てません。
僕にとってダカールラリーは、世界に唯一チャレンジすることができるステージです。
チャレンジできなければ、たとえそこにいても気持ちが違うのです。

前回のダカールラリーはバイクで参戦しました。
そこではただ完走するだけのチャレンジでした。
でも10年以上もブランクのある僕にとっては、それはそれで意味のあるチャレンジでした。
それに多くの方々に応援していただきました。
それこそ今までのダカール参戦でいちばんの声援を頂いたと思います。

ですので、ただ参加するだけのチャレンジで、これ以上の高揚は得られない・・・。

となれば、なかなか難しいものがあります。

もちろん、チャレンジするステージは沢山あります。
しかし、僕にはそのステージを揃えるだけの才能がなかった。

走りに関しては今でもその才能はあると信じていますが、
それを用意するだけの才能がなかった。

レーサーは速いだけでは無価値です。

でも、そんなすぐに諦めなくても、言われそうですが、
こう見えてもう何年も頑張ってきたのです。

毎年企画書を書き、毎年いろんな人にお願いし話をし、
しかし、その上のステージに上がることができませんでした。

それでも、現場にいればチャンスがある。
そう思って10年近く頑張ってきましたが、結果は・・・

もちろん、こんな僕にも応援していただけるスポンサーの皆さんがたくさんいて、
だからこうして今までダカールラリーを続けることができました。

しかし、今後それを僕がお返しするだけのものが用意できるのが・・
そういった思いが次回ダカールへの参戦を鈍らせた真相です。

もちろん悔いは残ります。
やりきったという気持ちでもありません。

でもそれは
ああ売ればよかった、こうしておけばよかったという過去を振り返るものではなく
もっとこんなことができるのに、
こんなことができたら面白いのに
という、未来のチャレンジが出来なくなることへの悔いです。

でも、ただ続けていてもそれはできないとなれば、同じことなんですよね。

ただ、勘違いしないでいただきたいのは
これで三橋淳が引退する、ということではありません。
もしかしたらまたダカールラリーを走るかもしれません。
それが来年、再来年、もっと先・・いつかはわかりませんが、
チャンスがあればもちろん走ります。

今後どうなるかは自分自身でも全くわかりませんが
ひとまずは、現状をご報告いたします。

ご声援とご支援、ありがとうございました!

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カテゴリー: Diary
  1. 中田英昭 のコメント

    ひとまず お疲れ様でした!!

  2. fukamiyoshiko のコメント

    お疲れ様!!(^0^)/

  3. 匿名 のコメント

    うーん、折角ダカールを走る実力と走って来たキャリアがあるのに!
    2輪4輪どっちも行けるのに!
    こんな選手他にはいらっしゃらないのにねー!
    『ただそこにいても』とおっしゃるが、続けなければ歴史もないし、後に続く人も出て来ないのでは。続けることだけでも大変ですが、それだけに意味ある事だと思います。三橋選手ご本人のためだけではなく、日本人のダカールの歴史のためにも、続けて欲しいですね。絶対にまたダカールを走って下さい!

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