2010.12.28

ブエノスアイレスより

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ブエノスアイレスは今日も晴天。気温は30℃と対して高くはないが、やっぱり暑い。街を歩いているとそれだけで汗ばんでくる。去年は雨ばかりだったけれど、今年は大丈夫そうだ。

今朝あたりから、ダカール関係者がチラホラホテルにチェックインし始めた。待望の朝食(時差ぼけで4時には起きてるからね)で、ウルバルスターという選手と再会した。彼は昨年総合2位(バイク)になった実力者で、オレがライダーの時のライバルでもあった。その彼はプライベーターとしてダカールラリーに参戦しているのは知っていたが、
「KTM(バイクメーカー)からバイクを買ってるんだよ。今年はニューモデルになって高くなってさ。テスト? 出来たばっかりでちょっと乗っただけだよ」
総合2位になってもバイクメーカーからのサポートがないなんて。もちろん彼は自国のスポンサーに恵まれててこのラリーに参戦しているわけだが、それにしてもと思う。でも実情なのだ。これがモータースポーツの世界なのだから。結果を出せば全てが手に入るわけじゃない。この世界で生き残るには、本当に難しい。

最近の流行りで言うなら斎藤佑樹選手の「持っている」的な事だと思うのだが、オレもウルバルスターも、持っていない部類になるのだろうと思う。持っている人というのは、イチローや石川遼選手のように、一気にスターダムにのし上がるような選手に使われるのだと。わかりやすく言うなら、可愛い女の子ははたくさんいるけれど、だからと言ってアイドルになれるのは、また別な才能だという事。

でも、持っていない人間だって、別の方法でのし上がってやるんだ! という思いはある。そのためにはとにかく前に突き進むしかない。いつか訪れるビッグチャンスを手に入れるのは、そうした日々の努力をして来たものだけだ。もちろん彼らだって同じだと思う。いや違うな。彼らはオレ以上なんだよね。もっと頑張らないと。

そんな事を考えながら、ヘルメットにステッカーを貼った。「持っているのは仲間」と言うけれど、オレの場合は応援してくれる人々のおかげ。ここにステッカーを貼っていない、無償の支援もたくさん受けている。そういうのをかみしめながら、毎回ステッカーを貼ってます。本当に感謝です。

応援してくれる人がいる限り、前に進んで行こうと思う。

テンション上がって来ました!

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カテゴリー: 2011 DAKAR, Diary

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