年別アーカイブ: 2015
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お礼とご報告
2015ダカールラリーを無事に完走することができました。
これで私自身5度目のクラス優勝となります。
市販車部門のチャレンジは、日産時代を含めると8回の参戦で、5勝ということは5割を超える勝率ということになります。イチローよりも高い勝率ではないでしょうか(笑)
しかしながら、今回は簡単な勝利ではありませんでした。
前半は年末から引きずった喉の不調により、本来のパフォーマンスを発揮できず。
中盤以降はマシンを壊すばかりか、横転までさせる体たらく。
とても優勝できる走りではありませんでした。
しかし、少しばかり運が味方してくれたようで、2号車のトラブルでリードを築くことができました。
その後はチームでワンツーを取るべく、時には協力しあいながら、ゴールを目指し、最後にはかなりきわどいバトルを繰り広げての勝利となりました。
今回の勝利は、メカニックに大いに助けられたとともに、2号車のサポート無くしては掴み得なかった勝利だと思っています。みんなでつかんだ勝利。チームが一つになって勝ち得たものだと思っています。本当にありがとう! そして応援していただいた、スポンサー、またファンの皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
とくに、今回の2号車の走りは素晴らしく、彼らが序盤にラジエタートラブルで遅れなければ、私は優勝できなかったでしょう。そのぐらいすばらしい走りでした。
しかしながら、最後の最後にみっともないトラブルをお見せしてしまい、ファンの皆様には大変ご心配をおかけいたしました。ですがそれは、今までかけてきたラリー人生と、チームメンバーの努力を踏みにじるような事には、私のプライドをかけて断固として戦わなければならないと思ったからです。
すでにFacebookに書きましたが、終盤になって1位の座を2号車に明け渡せという命令が、監督から出ました。1位を譲るにはそれ相当の理由が必要です。そこは、メーカーのドライバーとして「チームオーダー」というものは絶対的に尊重するものだと、思っております。だからこそ、明確な理由が必要なのです。例えば今回はフランス人優勝でアピールする、または自社社員ナビゲーターを推していく。それも立派の理由です。そこに反論はありません。
しかしながら、今回の監督からの命には、理由が明かされませんでした。そこで、チーフメカニックを始め、2号車のクルーとも話し合いました。また別のトヨタ車体社員とも話をした結果、トヨタ及びトヨタ車体サイドには誰が1位になるというプライオリティは存在しないということが明確になりました。大事なのはワンツーを取ることだということ以外の、プライオリティはないということです。ですから、メンバー全員で今更譲る必要はないという結論に達しました。つまり、今回の命令は企業としてのメリットを考えたものではなく、監督一個人の思想が絡んだものだということがわかったからです。それはチームオーダーとは言いません。
とはいえ、このようなゴタゴタを露呈し皆様の不安を煽った責任は重いと考えております。ですので、今後、三橋淳はTLCの1号車のシートからおり、レース活動を自粛することにいたしました。せっかくの5勝、連覇、ワンツーというお祝いムードをかき消してしまうのが残念ですが、今回の一連の出来事のけじめを取るにはこれしかないと思いますし、その覚悟を持って「命令違反」をいたしました。しかし、自分の判断が間違ってはいなかったと自負しております。
このような結果になりましたが、今後とも三橋淳、ならびにTLCへのご声援、どうぞよろしくお願いします。
ゴール後、トヨタ車体株式会社・岩瀬社長に大変喜んでいただきました。また、トヨタ自動車・豊田章男社長にもお祝いのお言葉を頂戴しました。
最後は誇らしく、自信を持って、メンバーと一緒にポディウムにあがりました。ご声援ありがとうございました!
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こちらの写真をご覧ください
こちらの笑顔の男性は、ご存じかもしれませんが、トヨタ車体岩瀬社長です。
こんなに笑顔でチームの連覇を喜んでくださっています。 うれしいですね!
トヨタ自動車豊田社長からもメッセージを個人的にも受け取ったそうです。 ありがとうございます。
誰もが喜んでくださっている。
ここまでの長い道のり、一人では勝つことはできなかった。 それは本人が一番良くわかっています。今までだってそうですから。
昨日、ラストステージに出発する前に書いたJUNのFACEBOOK。 ご覧になった方もいらっしゃると思います。
この笑顔をご覧になっていただければ、優勝の行方に関して、あれがチームオーダーではないことが理解できると思います。
JUNもチームオーダーだったら、あんな事は書かなかったと言っておりました。とは言え、もちろん覚悟を決めて書いています。
当初は、チームメイトたちも聞かされていなかった話…。
みんなで相談した上で、最後のステージ、順位調整などせずに行くことを決めたそうです。
ナビのアランは、勝利したにも関わらず I’m not happy. と、言われてしまったとか。9000kmの過酷な戦いのあとに…。
アランも気分を害したそうです。
毎年死者も出るダカールラリー。少しのねぎらいの言葉もかけてくださらないことは、非常に残念です。
誰のためのレースなのか…。
せめて、お祝いのシャンパンくらい準備して欲しかった…。 それすらなかった…と。
そんなダカールラリー2015・・・。
応援してくださったみなさまには、本当に感謝しています。
なかなか日本のメディアでの露出の少ないダカールラリーですが、応援してくださっている方がたくさんいらっしゃることがわかりました。
本当に、ありがとうございました。内容に関して、不快に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、JUNの気持ちの代弁としてご容赦ください。
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おめでとうございます!! &お疲れさまでした(^^)/
ゆっくりと体 休めてくださいね。
日本は寒いですよ~
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Stage13 レースレポート
ステージ13
〇ロサリオ → ブエノスアイレス
SS(競技区間) 174km リエゾン(移動区間)219km total 393km /総合29位 市販車部門1位
吉報は、SSが終わって、リエゾンに移動中に入った。今年も無事にクラス優勝を遂げた。
JUNの今年のラストステージは、大雨に見舞われた。ビバークをスタートした時こそ降っていなかったもの、その後すさまじい雨が降り始め、SSが予定されていた174㎞から33㎞へと大幅に短縮された。前が見えず、路面もスリッピー。氷の上の走るような感覚で、非常に危険だったとのこと。ラストは、そんな最悪のコンディションだったが、無事にゴールまでクルマを運び、最終的に1月3日のスタートからトータル 約9000㎞を走破。5度目の市販車部門クラス優勝を成し遂げた。
大会期間中、戦略面で自分が納得がいかない事などもあった。チームメイトたちと話し合い、最後のステージは目標を明確にして挑んだ。集中力を最後まで持続できるのか心配した大会だったが、JUNは最後に自分の意思を貫いた。
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おめでとうございます!
帰って落ち着いたら、肝臓のセッティング出たころ祝杯にお誘いします!! -
おめでとう!! 最後まで大変だったみたいだけど、さすがだね。
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おめでとうございます!大変でないことはあり得ないのがダカールラリーとは言え、最後までハードなコンディションだったのですね。様々な過酷なコンディションを切り抜けて来られたのも、豊富なダカール経験と、テクニックと意志力と体力、それから日頃からアウトドアで磨いているアウトドア勘もお持ちだからだと思います。チームの判断がどうして、と思うような場面があっても、モチベーションと集中力を切らさず最後まで走って来られたのも冷静さと熱さを併せ持つ三橋選手ならではだと思います。さすが三橋選手!と思うにつけ、三橋選手の来年のダカールの戦いが見たいと早くも思わせられてしまいますが、まずは、ご自愛なさってお疲れをお取りになって下さい。何たってダカールラリーのゴール!現地は盛り上がっているんでしょうね~ゴール後も楽しみな感じですね~。とは言うもののお祭り騒ぎとなると、治安は良くないかも知れないのでお体はもちろん、iphoneやお財布パスポートにもお気をお付けになって下さい。お疲れ様でした!
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おめでとうございます!体調不良と聞いて心配でしたがさすがはプロですね!早く報告の声を聞きたいです!
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速報!クラス優勝!
今日のコースを紹介する前に、今さっき、連絡が来ました。 大雨でSSの距離が短縮され、すでにSS終了。
クラス優勝達成しました! チームランドクルーザーオートボデー、ワンツーフィニッシュ!
総合27位で今年の大会を終えました。とりあえず…。
(総合順位は、SS終了時点、全車ゴールで変わる場合があります)
http://www.dakar.com/dakar/2015/us/stage-13/rankings/overall-cars.html#ancre
全てにおいて「さすが三橋選手」と思うにつけ、三橋選手がレース活動を自粛なさるとは勿体ないことだと思います。と言うか、三橋選手のいないTLCは想像できません。今までずっと各所のイベントでランクルのデモ走行してTLCをアピールしていらしたのに。オフシーズンもファンがTLCの存在を感じられるのも三橋選手あってのことではないでしょうか。近くは2月11日放送のJ SPORTSのダカール総集編番組が三橋選手抜きだったら残念ですし、つまらないです。是非ともレース活動に復帰できますように!
ピンバック: 三橋淳は自身5度目のタイトルを獲得! | BIGTANK