世界一最も過酷なモータースポーツ・アドベンチャー
パリ・ダカの名称で親しまれるクロスカントリーラリー。
元々はフランスの首都、パリをスター トし、アフリカ最西端にあるセネガルの首都、ダカールにゴールするルートから、パリダカと呼ばれていた。
その行程は1万km(毎年若干異なる)にも及び、大きな砂丘から、砂漠、土漠、サバンナという大自然の地形を走破し、そのスピードを競う。バイク、4輪、トラックと、様々なカテゴリーの車両が混走するもの、パリダカ独自のもの。
単なるスピードレースではないモータースポーツ
ダカールラリーは、壮大な距離を走るが、寝ないで延々走り続ける訳ではなく、毎日キャンプ地が設定され、1日あたりの走行距離が決められている(平均約600km)。
さらに、そのルートは下見が許されないので、誰もが未知なるルートに挑むことになる。そこにはルートを探すナビゲーション能力が試され、さらに、地形を読み、その中でタイムを削らなければならない。
闇雲に飛ばせば簡単に地球の落とし穴にはまり、ミスコースに、クラッシュと、簡単にアクシデントを誘発する。
その完走率は平均50%弱。ひどいときには30%ほどにもなる。2台に1台は確実にリタイヤするため、世界一過酷と呼ばれている。
現在は南米が舞台
パリ・ダカールラリーと言われているが、今現在ではアフリカの情勢問題のために、南米のアルゼンチン、チリを舞台に行われている。富士ロックフェスティバルが、新潟の苗場スキー場で行われているのと同じで、名前だけが残っているのだが、そのコンセプトは今も変わりがない。
大自然、しかも未知なるルートを疾走するスタイルは、今も健在で、全世界から多くの挑戦者たちが、今も挑み続けている。