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2011.01.14

Stage 11 Chilecito > San Juan


ひどい気温とホコリ、最悪の1日。走りは快調で総合15位、クラストップでフィニッシュ。

1月13日 Stage 11 チレシト > サン・ユアン 市販車クラス1位/総合15位

 今日は山岳地帯を行く移動区間155km、競技区間622kmのロングステージ。まだ明日のStage 12も400km以上ある競技区間が控えているが、後半最大の山場といっていいハードなステージだ。三橋はこの日も順調に走りきり、予定通りにフィニッシュした。

「昨年までの経験で、今日はホコリがひどいステージになることがわかっていたんだ。だから、どうしても昨日はいい順位をとりたかった。ステージでの順位がよければそれだけ早くスタートできるから、ホコリが少なくて済むからね。そんなわけで昨日はかなりプッシュしたんだけど、レポートの通りクルマがオーバーヒートしてしまうので止まらずを得ず、結果、あんまりいい結果で走れなかったんだよね。悔しいなあ。本当、このステージは毎年いい思いができないんだ」

「案の定、今日はもうホコリだらけで最悪だった。前にトラックが数台割り込んできたこともあって、しかも暑いし……よかったのはアランも僕も今日は洗濯したフレッシュなレーシングスーツだったので、臭くなかったことくらい(笑)かな。今日があまりにひどいコースと気温だったせいか、アランは最後の30kmくらいはもうヘロヘロでダメダメになってたよ(笑)」

「明日はすごいね。俺の前にカルロス・サインツがいるんだ。今日クルマを壊してしまったみたいなんだけど、滅多にない経験なのでちょっとうれしい。通常、ダカールの後半、最後の3日間くらいはイージーなコースになっていることが多いんだけど、今回はしっかり難しい設定になっているね」

「昨日総合11位になったのは、上位の速いクルマにトラブルがあったからで、今日であっさり元の順位にまた戻されたよ。総合で10位以内に入るのはやっぱり難しいね。まあ、残りも少ないので慎重にいきたいと思います」

 


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2011.01.13

Stage10 Copiapo > Chilecito

20110112 505Z6417 チレシトのビバークでシャロワ・チーフメカニックに状況を説明する三橋ドライバー

最後に待っていた過酷な1日。気温50度のなかを快走、総合11位に!

1月12日 Stage 10 コピアポ > チレシト 市販車クラス1位/総合11位

 ダカール2011もいよいよ大詰めに近づいてきて、最後の過酷なステージがやってきた。今日はアンデス山脈の西側に位置するコピアポから、大きくトグロを巻くように東へ向い、再びアンデス山脈を越えてアルゼンチンへと入るコース。後半に控えるチレシト砂漠は気温が高いことでも有名で、クルマ、ドライバー双方にとって非常に過酷な1日となった。距離も前半のリエゾン(移動区間)が504km、競技区間が176km、そしてまた移動が183km、トータル850km! の超ロングステージだ。日本で言えば、青森から御殿場までとなる距離である。

「今日はアンデス越えでいい景色がみられると思ったけど、ホコリまみれでなんにも見えず。がっかりから始まって、競技区間はとにかく暑すぎ!!!  外気温50度だって…しかもエンジンがすぐオーバーヒートして、何度も止まって冷やさなければいけなくて…調子自体はいいのに走れないもどかしさ!!!  しかもコースは難しくて180kmに5時間以上!!  すごく大変だった」

 「それでも自分は走れるのに、暑いなかでマシントラブルでクルマを止めなければいけないのが、本当に気分が悪かった。もうそれだけ…」

 と、結果はよかったが三橋にとってはストレスのかかる結果となった。しかし、フタを開けてみれば総合11位に累積順位がアップする快走ぶり。2位を15時間以上離してのクラストップも凄いが、市販車で総合10位にこれだけ近づく驚異的な走りを見せた。

 これまでのダカールを知らない人にとってはあまり驚きではないかもしれないが、三橋の今回の走りは(以前からそうだとは言え)驚異的と言っていい。三橋が乗るのは砂漠やフェッシュフェッシュの続くハードな大地での競技専用に作られたマシンではなく、あくまで市販車のランドクルーザー。今回のようなコースでクルマを壊すことなく、しかも優れた順位で走り切るのはまさにカミソリの背を渡るようなギリギリの走りをしているということだ。同じ市販車クラスの2位以下に15時間以上の差をつけていることがその事実を証明している。

 このまま無事走りきって欲しい。そうなるだろうが、このままの快調でフィニッシュしたら、きっと三橋にとって今年のダカールは大きな転機となった年になるに違いない。

 


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  1. のコメント

    うんうん(^-^)b

    じゃ、あと2つ、ね

  2. wheelie_y のコメント

    現地時間20:30 DakarオフィシャルページによればSS11をステージ15位でフィニッシュ。
    昨日リザルトから消えていたNo314のSMGバギーが総合10位に突然復活したせいで、総合は1つ落として12位。あと残り2ステージ!!
    三橋がんばれぇ~!!!!

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2011.01.12

Stage 9 Copiapo > Copiapo

20110111 505Z6253 SSの様子を振り返る三橋ドライバーとゲネックナビゲーター

一時大きく後退するも再びクラストップに。クラストップ維持

1月11日 Stage 9 コピアポ > コピアポ 市販車クラス1位/総合21位

 短い距離に、長い設定時間と過酷なステージになることが予測されたコピアポ〜コピアポのループコース。昨年、鉱山での落盤事故からの救出劇で著名となったコピアポのキャンプには、その鉱山事故で救出された2人も来場、また、救出に使用された「フェニックス」も展示されておおいに盛り上がった。

「全体を見れば、予想したよりも難しいコースではなかったんだけど、スタート直後の砂丘でハマってしまった。と言っても埋まった訳ではなく、市販車のT2マシンのパワーと重さでは登れない…何度もやり直してようやくといったところ。そしたらその大砂丘へ入る手前でルートが代わってて、下位スタートの選手がしれっと先回りしてたのには参った」

「僕がスタートする時間帯だと、周囲はものすごいパワーをもつマシンばかりで、それだときつい砂丘もラクに越えて行けるんだけど、僕のクルマだと無理。なのでハマってしまったわけだけど、僕より後方のT2クラスの車両が走りだす頃には、このきつい砂丘を避けてはしる迂回コースが出来上がっていて、それでたくさんに抜かれてしまったんだ。まあ仕方ないと言えば仕方ないね。でも、そのあとは順調で、クラストップは獲得できた」

「ビバークには、例の鉱山の穴から救出された人もいて盛り上がったよ。そうそう、昨日Twitterで”くさい”って書いたのは、ナビのアランの体臭(笑)。臭いからそろそろインナーを換えてくれ、って頼んだんだけど、まだ残りがあるから明日換えるって言われちゃって今日も臭いまま(笑)。でも仲はいいし、うまくやってるよ」

 今年の三橋は、例年になく順調かつステディだ。とくに一時50位台まで落ちて、再度クラストップに復帰するごぼう抜きぶりは凄い。パワフルなT1マシンならともかく、的確なライン取りとマシン運びによるものだ。いよいよ、クラストップでのフィニッシュが見えてきた。


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  1. wheelie_y のコメント

    mikamiさんより書き込みが先行しちゃってすみません。

    なんとなんとSS10ステージ21位で総合11位!!!!!

    前日のSS9時点で総合13位からのジャンプアップ!!
    ちなみに前日総合10位ゼッケン314のSMGバギーが脱落し、前日総合12位の338三菱が若干遅れた結果なのだが、

    現在3分9秒差で総合12位ゼッケン317(日産OVERDRIVE)が猛烈な勢いで追い上げてきているのと、現在13分40秒差で総合13位ゼッケン338(三菱パジェロ)も一旦は落ちたとはいえ、SS7で14位フィニッシュ出来る実力を持つ車なので…………

    何はともあれ、コンスタントにノートラブルで残り3ステージを走りきれることを祈っております。

    三橋がんばれぇ~!!!!

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2011.01.11

Stage 8 Antofagasta > Copiapo


もはやT1クラスがライバル? 過酷な後半第一ステージを走破

1月10日 Stage 8  アントファガスタ > コピアポ 市販車クラス1位/総合17位

 休息日を終えて後半戦の始まったDakar 2011。その初日となるStage 8は268kmの移動区間から始まり、そのあとに508kmの競技区間が控える長大なコース。アンデス山脈の西側ぞいに、サンティアゴ方面へと向かうステージだ。相当に過酷になった砂丘がメインのステージを、三橋はまたも無難にかつ確実にこなしてコピアポのビバークに到着した。コピアポは、昨年鉱山の崩落事故からの救出劇で一躍有名になった場所だ。

 「今日はじつに大変だった。競技区間が長いってことがまず1つと、砂丘区間が2回あったんだけど、2つめの砂丘でちょっとハマってしまった。軽くてパワーのあるマシンであれば行けるんだろうけど、このクルマにはきつい角度の砂丘で、かなり手強かった。砂丘では走破性を上げるために空気圧を落とすんだけど、いつもはパンクやトラブルを避けるために1kg㎝3以下には落とさないんだけど、今日は0.8まで落とした。それくらいじゃないと上れない」

「そのいちばん厳しいところについたときに、1人乗りのバギーが砂丘から転がり落ちてくるのが見えた。幸いケガもなかったし、起こしてもらって再スタートしていたけどそれくらい難しいってこと。何台ものトラックがハマっていたくらい。パワーがあるクルマなら行けると思うんだけどね。僕が凄く苦労してやっとここを通過できたのはもう午後4時で、その段階でまだ20台ちょっとくらいしかここを抜けてなかったはずだから、後続のクルマはかなり苦労すると思う。コピアポの手前も砂丘だし、夜の砂丘を走るのは大変だと思うなあ」

「コピアポは相変わらずの凄い人で、歓迎ぶりも凄い。コースにもかなり奥まで人が入っているね。そうそう、明日はキャンプで例の”脱出カプセル”を見られる予定なので、写真撮って送りますよ。救出された人も2、3人来るらしい。南米らしい熱い歓迎ぶり」

「明日も長いので今日以上に大変そう。なにしろ、距離は200kmちょっとくらいなのに設定時間が10時間以上あるんだ。相当厳しい砂丘が続くのだと思う。自分でもハマらなくなったのはびっくりだけど、クルマの足まわりにトラブルが出て、セッティングが変更されてしまったのが残念。今年は新しいセッティングを試していて、これがじつによかったんだよね。昨年の旧いバージョンに戻ってしまって、とてもいい玩具を取り上げられてしまった気分だよ(笑)」

 今日は三橋はコピアポのホテルに宿泊。明日、キャンプ地から再び連絡をくれる予定だ。後半も応援、ぜひ宜しくお願いします。


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  1. のコメント

    2号車はどうでしょうか?

    ともあれ、本領発揮ですね。ミネラルたっぷり取ってイオン満タンで乗り越えちゃってください♪

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2011.01.10

Stage 7 Arica > Antofagasta

jun0109

総合14位にジャンプアップ!

1月9日 Stage 7  アリカ > アントファガスタ 市販車クラス1位/総合17位

 休息日を開けた後半戦がいよいよ開幕。ブッチギリのトップで2011ダカールを折り返した三橋は休息をしっかりとって準備完了。後半戦の初日は、本来830kmほどのロングステージに臨む予定だったのだが、休息日前日のStage 6があまりにハードだったことを受けてかコースが大幅にカットされ、わずか250kmほどのコースに。今日は砂丘の競技区間を走ったあと、南下してアントファガスタへと向かう。

「今日はステージが半分になってしまったので、拍子抜けするくらいあっという間に終った。砂丘もあったけれど、入口の大きな砂丘にはちょっとビビったけれど、クリア出来たし問題のないステージだった」

「でもスタートしてしばらくの前半は、トラックに挟まれていたので、ホコリでなんにも見えない。~本当になんにも見えないんだ。抜くのに苦労したよ」

「昨日休息日にMINIがメディア向けに走行してひっくりかえったらしい。そのままリタイヤだって。何やってるんだろうね。さらに同じチームのテラノバというアルゼンチンの選手が今日ぶっ飛んでリタイヤしてた。対して難しくないステージでも上位はこうやって消えていくんだね。オレも気をつけないと」

「ゴールは山岳地帯から一気に海沿いに降りるルートで、景色は本当によかったよ。けれど、どうなんだろう? ゴールでTVインタビューで「これからも南米でダカールラリーは続けられるか?」 と聞かれた。正直3回目の今回新しいルートはあるけれど、変化は乏しいよね。アフリカみたいに広くないから、どうしても同じ場所を使いまわしする事になる。そんなに長くは続けられないんじゃないかなぁと、俺は思うなぁ。あくまでも俺の予想だけれどね。」


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  1. のコメント

    あと4つ!!

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