2011.03.03

アラブ社会

jun38c-HP-02

先日ファラオラリーのスタッフからメールが来た。

「毎年2月にはインフォメーションを流していたけど、今年は3月までまってくれ」

という内容だった。

今のエジプトの情勢だと、開催は難しいだろうなぁ、というのが、日本から見る無責任な感想だ。

 

チュニジアから始まり、エジプト、イエメン、バーレーン、イラン、そしてリビア。今や中東は革命の嵐だ。

ここで、日本の人々は、この革命の事を民主化の流れだと思っている人が多いが、彼らは民主化なんか望んじゃいない。彼らは、独裁政権によって奪われた自由と生活と、貧困から抜け出したいがための、革命であって、欧米化するためのものじゃない。どのような社会になるのかは、彼らが決める事なので、オレらがとやかく言う問題ではない。それが欧米化のようになるのか、イスラム社会として新しいリーダーが統治をするのか、それは分からない。が、とにかく注意深く見守っているところだ。

より詳しく知りたいと言う方は、ぜひ、フィフィのBlogを覗いてみてください。

ALL ABOUT FIFI  http://ameblo.jp/fifi2121/

 

で、オレが強く言いたいのは、アラブの人たちは野蛮でも、危険な思想の持ち主ではないということ。イスラムという宗教は暴力的だ、というが、決してそんなことはない。彼らはむしろ、人懐っこく、親切で、友好的な人々が多いのだ。

 

日本で報道されるイスラムと言うのは、原理主義の話であって、宗教を楯に武力行使をする過激派の話であって、そういう存在は、日本にだってあるし、キリスト教にだってある。

報道と言うものは、過激な部分だけをピックアップして報道するので、イメージ付けされやすい。

 

かつて話題になったアルジャジーラなんか、典型だろう。タリバンの声明ビデオを放送したと言う事で一躍有名になったアラブのTV放送局だけれど、日本ではまるでテロリストの手先! 見たいに思われた。でも、考えてみようよ。日本だってテロリストが声明文をテレビ局に渡せば、NHKだって放送するさ!

治安が悪い? そりゃ世の中にはたくさんの悪い人がいるよ。まして観光地ともなれば、何も知らない観光客相手にぼったくりを企む悪い奴らが集まってくる。それは日本でも同じだしヨーロッパでも同じ。イスラム社会が特別と言う訳じゃない。

むしろ、親切すぎるぐらい親切だ。それがかえって迷惑になるくらい(笑)

 

前回のファラオラリーのときに、とても楽しみにしていたのが、シワにある温泉。クレオパトラが入ったと言う有名なオアシスで、ぜひとも入ってみたかったのだ。そしたら、キャンプ地にいたエジプト人がついて来い、とクルマを走らせるので、ついていった。

ところが、シワの街をさまよう事1時間。どこまで行ってもそれらしい場所はない。あげくに道聞いてるじゃねーか! そう、彼は道を知らないのだ(笑)

知らなくても、困っている人があれば助けてあげよう! と手を差し伸べるのが、彼らのいいところなのだが、かえってありがた迷惑に感じるのは日本人のサガなのか。

と言うくらい彼らは親切なのである。

 

だから、アラブ諸国のイメージを、固定概念で見ないでほしい。これはアラブの国々で”遊ばせてもらっている”我々の義務だとも思うので、あえて取り上げた。

 

というのも、最近親しい人が、なんでアラブ社会はあんなに凶暴なんだ! と言い出した人がいたからだ。親しい人だけに、とてもがっかりしたし、彼は実際にアラブ諸国に行ったことがある人なのに、だ。それも、実際に見て行って、感じて凶暴というのではなく、日本のTVの報道で見たから、というのだ。

 

とてもやるせい思いをした。

 

今アラブ社会、アフリカは大きな伏見を迎えている訳だが、果たして今年、アフリカンラリーは開催されるのだろうか? 現地の人々は歓迎してくれるのだろうか?

実際に今、彼らの声を聞いた訳ではないので、あくまでも、オレ個人の希望的推測ではあるけれど、きっと歓迎してくれると思う。今までの経験上、ラリーを非難する現地の人に、ほとんど出くわした事がないからだ。

 

むしろ、

「いつパリダカはアフリカに帰ってくるんだ?」

「なんで南米なんかに行っちゃったんだ!

 

という人たちばかりだ。もちろん、全員がそうであるはずはないけれど、大多数の人々はとても歓迎してくれている。みんなパリダカをはじめとする、クロスカントリーラリーが好きなんだ。それは今開催されている南米でもそうなんだけどね。もし南米で開催されなくなったら、現地の人々は相当がっかりするだろうなぁ。そうはならないとは思うけど。

 

「パリダカって、フランス人の植民地意識が残っている感じがして、いや」

「アフリカの土地を我が物顔で走り回るなんて野蛮だ」

 

こういう声は、大抵、開催されない”よその国”の人々から聞かされる。そういうステレオタイプの声に、惑わされないでほしい。

最後にyoutubeにあった、こんな動画を貼付けてみた。

自由の叫び声

彼らの笑顔が、とても印象的だった。

 

 



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2011.02.28

夢の続き

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ダカールラリーに出たい。

そういう声を聞くととても嬉しく思う。ぜひ出てくださいと、つい笑顔で応えてしまう。

それが完走出来そうもないような、まったくの初心者でも、関係ない。ぜひ出てねと。

ずいぶん前に、とある主婦にのかたにいわれたことがある。

「恥ずかしくてとてもいえないんだけど、パリダカ出たいんです」。

あれからずいぶん立ったが、今でもその夢を持っているのだろうか?

出たいと思うのは誰もが平等に持ることができる夢だ。あれであろうともだ。だから、ぜひ出てね、と笑顔でいつも言うことにしている。

でも、完走したいんです。と言われたら、話は別だ。

出ることと完走することは、目標が違う。

出るのは誰でも出ることができるが、完走するには、やはりスキルが求められる。

だから、完走したいと言う人には、必要なスキルを具体的に言うようにしている。

君には無理だよ、なんて絶対に言わない。だって、ダカールラリーを完走すると言うのは、みんなが思っているほど、難しいことではないからね。

さて、出たいと思ってくれる人々のほとんどは30歳以上、40歳代がほとんどだ。昔のパリダカに憧れて、仕事も一段落ついて、昔の夢がフツフツと、ということなんだろうか。とても嬉しく思う。昔の情熱を忘れていないってことだからね。そういう大人は、やっぱり素敵だしかっこいいと思う。

では、若い人はどうなんだろう?

今の日本ではダカールラリーの情報が若い人の目に届くことは少ない。テレビでやっていないからね。

では、彼らにダカールラリーの映像を見せたら、どういう反応をするのだろうか?

オレが高校生のときに、初めて見たパリダカは、とにかくかっこ良かったし、何より地平線の彼方までぶっ飛ばして走る、日本にはない映像に、とにかくしびれた。

海外の、地平線を見てみたい!

全開でぶっ飛ばしてみたい!

そういう欲求がわいてきたのを覚えている。とにかくやってみたくなった。

今の人たちは、見てどう思うんだろう?

すごいって思ってもらえるとは思うのだが、それを見て、自分もやってみたいって、自己投影できる物なのかどうかってこと。

ありゃ別世界だよ。

って言われてスゲーで終わってしまうと、少し寂しい。

やっぱり、ダカールラリーの映像を見て、自分もやってみたい! って思ってもらえないとね。

夢を見ることも大事だけれど、夢を見せることも大事だと、最近思う。


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2011.02.26

ミニカー

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ようやく届いたミニカー。

2010年ダカールバージョンだ。

ちゃんと名前も入っているよ。

こういうモデルが出るって言うのはドライバーとしては嬉しい限りだね。

他にも日産時代のエクストレイルにピックアップがウチにはある。非売品だよ!

このランドクルーザー200は一応販売しているのかな?

このjun38c.comでも販売しようかな?

こういうミニカーって、子供がもらうと喜ぶのだろうか?

なんだかイメージ的には大人の方が喜びそうだ。

それを見る女性の目はかなり冷ややかそう(笑)

とはいえ、個数はきわめて少ないらしいので、買いたい人は速攻で手に入れたほうがいい。

どこで売ってるかって?

実はオレもよくわからない…汗


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2011.02.25

地元に帰る

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わたくし、東京生まれの各地点々育ちです。

一応三鷹市で生まれたことになっているけれど、そのあと

東京小平→大阪東淀川区→→東京小平→東京武蔵村山→東京東大和→フランス→栃木那須高原→東京豊島区→埼玉……

もう流れ流れて、まったく定住していない。小学校も3校変わっているので、地元と言う街がない。

そうだなぁ、強いて言うなら、いまだに付き合いのある、中学生の同級生が住む小平になるのだろうか? でも彼がどこかに引っ越してしまったら、小平も地元と言う感覚はなくなるなぁ。だって誰もいない土地になるんだからね。

そんな生活をしているものだから、地元を持っている人と言うのが、ちょっとうらやましい。

「今度の休みは田舎に帰るんだ」

という感覚。うらやましい。

地元帰って同級生とあって酒なんか飲んだりして、当時憧れだった子との再会があったりして、楽しそうじゃないか!

そういう気持ちがある半分、自由気ままの根無し草の自分も、結構気に入っている。

だって、土地にしばられていないから、どこに住んでも、どこに行っても抵抗なし!

親戚付き合いもここ10年はまったくしていないし、これはこれで、とっても楽である。

これはね、子供の頃の影響が大きいと思う。

とにかく引っ越しが多かった家だったと言うのが一つ。

そして、子供の頃はやっていたのが、主人公が子供なのに一人と言う設定!

銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトも、主人公に肉親がいない

ガンダムのアムロだって、両親とは離ればなれ

デビルマンの不動アキラは、第1話で両親が死んでいるし、

マジンガーZの兜甲児の父親も行方不明だったり(後から出てくるけどね)

そんなアニメばっかりだったんだよ。

そういう影響もあってか、1人が意外と好きなのです。

あ、両親にはとても良くしてもらっていたので、そこにトラウマはないです。

というわけで、今すんでいる埼玉も、縁もゆかりもない場所。

ここに住んでかれこれ丸5年。正直飽きてきた。

すんでるところを飽き足って言うのもなんだかねぇ。

単に飽きっぽいだけなのか?



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2011.02.23

遭難しなくてよかった

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ウインタースポーツをガッツリやっているようなイメージを醸し出しているけれど、

実はエセ・バックカントリーボーダーなのだ。

確かにスノーボード歴は15年にもなるが、ほとんどが年に1〜2回行く程度のレジャーユーザーで、とくにダカールラリーに行くようになってからは、ほとんど行けなくなってしまった。だってダカールラリーは冬にあるんだからね。

ところが去年道具を買い直したために、すっかりバックカントリーの世界にはまり込んでしまい、去年は5回も。そして今年もすでに2回も行っている。

そんな関係で道具をドンドン買い込み、道具だけはいっぱしのバックカントリーボーダーになっている。見た目優先だ(笑)

ところが今年は腰を痛めた事による体調不良&ラリー後のおつきあい宴会が連日重なった事で、体力急降下に反比例するかのように体重はうなぎ上り!人生初のベスト体重を5kgもオーバーすると言うありさま。

そんなコンディションのなか喜び勇んで滑りにいった、新潟のかぐらスキー場では、1本1時間のハイク×2本でグロッキー。もう滑る事すらママならないと言うていたらく。

そんな状態で挑んだ白馬縦断”突き抜け”ツアー。果たしてついていけるのだろうか…。という心配すらすっかり忘れて参加す能天気ぶり。まぁなんとかならーね。いい加減である。

メンバーはそオレよりも本気モードの面々の計5名。いきなり登る1時間の行程で、息はぁはぁ状態のオレは、自分の足がすでに疲れているのも分からずドロップイン 木に激突! いきなり左の膝を負傷だ。

一気に降りたらまたしても上り。

「途中平坦なところがあるから、ボードはちょっと面倒かもね」

と体調がスタート前に行っていたけど、平らじゃねーじゃん! 上りじゃん!

というわけでまだかよまだかよまだかよまだかよを連発…。

でも登ったかいあり、そこからの1本は誰の足跡も残っていない美しきパウダースノー!

最高! を連発できたのは中間地点まで。後半は足がパンパンになり、制御できなく壁に激突….。

その後はゲレンデに滑り込み、リフトに乗って山頂へ。もうヘロヘロだったので、休ませてくれって懇願したのに

「リフトで休んだからいーじゃん!」

ということでそのまま続行。へいへ〜い。

林間のパウダーを楽しむ足の体力は、もう残ってましぇん。

完全にグロッキーで森の中でぶっ倒れ……。

そこでようやく休憩となって、しばし体力温存。

これでなんとかなった、と言いたいが、その後も無意味なボテゴケを繰り返したり….。

ゴールの里村が見えてきたときには、最後だぁ! といきなりエネルギー回復して元気に滑ったけれど、もう完全に全身筋肉痛。

それでも前回のかぐらの時よりはちょっとましになったかな。

とほくそ笑みながら温泉でまったりして、脱衣所の体重計に乗ってみた。

どれどれどんだけ体重減ったかな? とみると

まったく変わらず!!!

あー、雪山ってエネルギー消費が激しい分、余計に食べるからなぁ。チョコレートとかチョコレートとかチョコレートとか…。

ちょっと真剣にダイエット始めないとまずいかも。



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