1月14日 Stage 12 の模様を GALLERY に追加しました!
![]() 走行中の三橋車 |
![]() まだかまだかと到着を待つコルドバのビバーク |
![]() 到着を待つメカニック |
1月13日 Stage 11 チレシト > サン・ユアン 市販車クラス1位/総合15位
今日は山岳地帯を行く移動区間155km、競技区間622kmのロングステージ。まだ明日のStage 12も400km以上ある競技区間が控えているが、後半最大の山場といっていいハードなステージだ。三橋はこの日も順調に走りきり、予定通りにフィニッシュした。
「昨年までの経験で、今日はホコリがひどいステージになることがわかっていたんだ。だから、どうしても昨日はいい順位をとりたかった。ステージでの順位がよければそれだけ早くスタートできるから、ホコリが少なくて済むからね。そんなわけで昨日はかなりプッシュしたんだけど、レポートの通りクルマがオーバーヒートしてしまうので止まらずを得ず、結果、あんまりいい結果で走れなかったんだよね。悔しいなあ。本当、このステージは毎年いい思いができないんだ」
「案の定、今日はもうホコリだらけで最悪だった。前にトラックが数台割り込んできたこともあって、しかも暑いし……よかったのはアランも僕も今日は洗濯したフレッシュなレーシングスーツだったので、臭くなかったことくらい(笑)かな。今日があまりにひどいコースと気温だったせいか、アランは最後の30kmくらいはもうヘロヘロでダメダメになってたよ(笑)」
「明日はすごいね。俺の前にカルロス・サインツがいるんだ。今日クルマを壊してしまったみたいなんだけど、滅多にない経験なのでちょっとうれしい。通常、ダカールの後半、最後の3日間くらいはイージーなコースになっていることが多いんだけど、今回はしっかり難しい設定になっているね」
「昨日総合11位になったのは、上位の速いクルマにトラブルがあったからで、今日であっさり元の順位にまた戻されたよ。総合で10位以内に入るのはやっぱり難しいね。まあ、残りも少ないので慎重にいきたいと思います」
1月12日 Stage 10 コピアポ > チレシト 市販車クラス1位/総合11位
ダカール2011もいよいよ大詰めに近づいてきて、最後の過酷なステージがやってきた。今日はアンデス山脈の西側に位置するコピアポから、大きくトグロを巻くように東へ向い、再びアンデス山脈を越えてアルゼンチンへと入るコース。後半に控えるチレシト砂漠は気温が高いことでも有名で、クルマ、ドライバー双方にとって非常に過酷な1日となった。距離も前半のリエゾン(移動区間)が504km、競技区間が176km、そしてまた移動が183km、トータル850km! の超ロングステージだ。日本で言えば、青森から御殿場までとなる距離である。
「今日はアンデス越えでいい景色がみられると思ったけど、ホコリまみれでなんにも見えず。がっかりから始まって、競技区間はとにかく暑すぎ!!! 外気温50度だって…しかもエンジンがすぐオーバーヒートして、何度も止まって冷やさなければいけなくて…調子自体はいいのに走れないもどかしさ!!! しかもコースは難しくて180kmに5時間以上!! すごく大変だった」
「それでも自分は走れるのに、暑いなかでマシントラブルでクルマを止めなければいけないのが、本当に気分が悪かった。もうそれだけ…」
と、結果はよかったが三橋にとってはストレスのかかる結果となった。しかし、フタを開けてみれば総合11位に累積順位がアップする快走ぶり。2位を15時間以上離してのクラストップも凄いが、市販車で総合10位にこれだけ近づく驚異的な走りを見せた。
これまでのダカールを知らない人にとってはあまり驚きではないかもしれないが、三橋の今回の走りは(以前からそうだとは言え)驚異的と言っていい。三橋が乗るのは砂漠やフェッシュフェッシュの続くハードな大地での競技専用に作られたマシンではなく、あくまで市販車のランドクルーザー。今回のようなコースでクルマを壊すことなく、しかも優れた順位で走り切るのはまさにカミソリの背を渡るようなギリギリの走りをしているということだ。同じ市販車クラスの2位以下に15時間以上の差をつけていることがその事実を証明している。
このまま無事走りきって欲しい。そうなるだろうが、このままの快調でフィニッシュしたら、きっと三橋にとって今年のダカールは大きな転機となった年になるに違いない。
1月12日 Stage 10 の模様を GALLERY に追加しました!
走行中の三橋車 |
![]() チレシトのビバークでシャロワ・チーフメカニックに状況を説明する三橋 |
![]() 2台揃ってサービスを受けるTLCのランドクルーザー200 |