2016.01.18

最終日雑感


いよいよダカールも最後になりました。
カルロスパズからロサリオまでの競技区間は699Km。SS180Kmのち、400Kmのリエゾンの先にゴールがあります。

SSフィニッシュで束の間喜びをかみしめた後、時間ぎりぎりでブエノスアイレスに向かいます。
ポディウムに間に合うようにするには、最終SSのフィニッシュを捨ててロサリオに直行するプランしかありません。
メディアカーは一路セレモニー地点へ向かいます。

目的地近くに差し掛かり、JUNのSSフィニッシュのニュースを聞きました。
「やった!」
リエゾンは400Km残っていますが、競技者にとっては実質上のゴールです。
この日のコースはあまり面白いものではなかったようでしたが、そんなことよりもこれで目標だった「南米ダカール初の日本人完走者」というタイトルを手に入れたのです!
楽しい日も辛かった日も、すべてはこのために・・・。
JUNおめでとう!

さてここからが大変。フィニッシュからロサリオのポディウムまでの400Km。それを4時間で走らないといけないのです!!!
なにかの計算間違いか?とも思われるタイム設定に、喜ぶ時間もそこそこに出発したそうです。
案の定、表彰式の30分前にJUNから「残り100Kmくらい」という連絡が入りました・・・。
その後、ブエノスアイレス市内が大渋滞。
なかなか前に進まず、止まってメールが打てるくらいだったそうです
当然、時間内に会場についた選手はいなかったという・・・(笑)
そんな状態で、1時間以上も遅れましたが、無事に到着し、JUNは綺麗なジャケットに着替えてKTM JAPANの野口社長とダカールのポディウムに登壇しました。
JUNがこれまでもらったダカールのどの盾よりも、小さなメダル1個でしたが、彼しか持っていないとても大きな意味を持つメダルです。
たくさんの完走者が上がっては降り、流れ作業のような表彰台でしたが、私たちにとっては何よりも大切な瞬間でした。
ポディウムから降りて、インタビューや写真撮影などありましたが、JUNはあまり喜んだ表情ではなく、淡々と質問に答えていました。
あれ?そんなうれしくないのかしら?もっと喜べや!

あとでJUNが言ってましたが、
「いや~。フィニッシュした時は『やったー!!!!!!!!!』ってすごく思ったんだけど、400Kmもリエゾン走ってきたら、頭の中がすごくクールダウンしちゃってさ!リエゾン長いのはダメだわ~」
だそうです。

日本に帰って、たくさんの人に「おめでとう」を言われるでしょうから、その時にじわじわと噛みしめてもらいたいと思います。

(K)


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2016.01.18

マラソンクラス13位!


マラソンクラスの参加者は、エンジンはもちろん、前後サスペンション、スイングアームを交換してはいけません!
つまり、ダカールラリー中に主要パーツを無交換で走る、バイクを労りながら走らなければいけないクラスのことを言います。

総数39台がエントリーし、その中で生き残ることができたのは24台。
JUNの成績は13位でした。

39台から24台に減ったのは、リタイヤした人もいるけれど、途中でパーツを交換してマラソンクラスから離脱し、スーパープロダクションクラスに変更を余儀なくされた人も含まれるってことです。

改めて、KTMの丈夫さ、JUNの走りの丁寧さが実証されましたね!

いや〜、本当にKTM凄いなと思いますよ。
だって、JUNはすごいクラッシュもしたんですもんね・・・。
まあ、JUNも無事なのが凄い。
もしかして、JUNはKTMと同じパーツで出来ているんじゃないの!?

— 以下、内訳 —
出走した39台中26台がKTM
完走24台中19台がKTM
KTMでリタイヤ&離脱したのは26台中7台

ヤマハ 7台中 3台完走
ハスクバーナ 3台中 1台完走
ホンダ 2台中1台完走
スズキ 1台中0台完走


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2016.01.17

JUN’s レポート STAGE13


昨日、今日とずーっとダートロードが続くコースで、正直全く面白くなかったんだ。
でも最後にトップグループの走りを間近に観ることが出来たのはすごく良かった。
「あそこはここでアクセル開けるのか」とか、「ここはゆっくりなんだ」とか。
トップの走りを見て実践したりして、いろいろ勉強になった。
その影響もあって、最後は結構飛ばすことが出来た。
最高に気持ち良かったよ!

SSゴールからの400Kmのリエゾンは、本当に長くて何度も居眠りしそうになりながら走る辛い時間だったね。
途中で洗車も完了。綺麗なバイクでポディウムに立とうと思ったんだけど、到着後、チームとうまく合流できなかった・・・。
そのままポディウム向かうと、タイミングが良いのか悪いのか、トップ3の直後に登壇! 
メカニックはまだ全員揃っていなかったけど、集まっているメンバー全員で上がることができた。
KTM JAPANの野口社長が用意してくれたシャンパンがうまく開けられず、ちょっとカッコ悪かったけれど、これもご愛嬌(笑)

ラリーでは、毎回必ずトロフィーをもらうんだけど、今回は完走メダルのみ。
それは初めからわかっていたことだけど、なんだか不思議な気分だったね。

毎日が本当に忙しかったせいもあるのかもしれないけど、とにかくあっという間の2週間だった。

本当に今回はKTM JAPANの野口社長の英断がなければ成し得なかったチャレンジだった。
また、スポンサーの皆様、さらにみんなの応援と声援があって実現できたチャレンジだった。

明日、正式にコメントを発表したいと思いますが、とにかく、この2週間、最高に楽しい時間を過ごすことができました!
まずはみなさんにお礼を述べたいと思います。

本当に有難うございました!


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  1. 及川 元 のコメント

    三橋選手完走おめでとうございます!
    もともとライダーの三橋選手とはいえリタイア率の高いダカールラリーで最後まで走りきるのは想像を絶する厳しさだったと思います。
    胸が熱くなる感動を有り難う御座いました!

  2. mine のコメント

    ハラハラドキドキの2週間でした。三橋選手と共にラリーを体感できましたよ!
    お疲れ様でした。

  3. 一通 のコメント

    最後にコツが掴めて来た所でゴールって惜しい!これは来年も是非参戦せねば、ですね。
    正直、40歳以上で二輪に変更してダカール参戦なんて出来るの?と思っていましたが出来てしまったんですねえ、これが。まあ、経験ある三橋選手だからこそなんですが、バイクやサポート体制も良かったんでしょうね。
    これでますます40歳以上の人にバイクが売れちゃいそうですね。

  4. ピンバック: DAKAR 2016 – Jun Mitsuhashi – | BIGTANK

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2016.01.17

STAGE13 デイリーレポート


【ダカールラリー2016 アルゼンチン・ボリビア】 ステージ13
ビージャ・カルロス・パス → ロサリオ
SS(競技区間):180km リエゾン(移動区間):518km total:698km
SS走行時間: 2時間32分2秒
平均時速  71.0km/h
二輪部門 56位

今大会最終日となるSTAGE13。3時間の睡眠でまだ夜が明けきらぬ4時20分、ビバークを後にした。
JUNは、6時40分30秒に21番手で前日同様のダートロードをスタートした。リバーススタート(下位からスタート)のため、スローペースの走りだしとなった。
前半がワインディングが続く山岳路、後半からが直線がつらならる農道と、2つのパートに分かれるが、180Kmのショートステージとはいえ、最後まで気が抜けない。JUNの前方を走るライダーが埃を巻き上げ、後方からは速いライダーが抜きざまに埃を浴びせていく。苦手なコーナーが続くこともあり、土埃の中を走るJUNは完全に戦意を失い、ただゴールすることだけを考えバイクを走らせた。
後方からスタートしたトップグループに追いつかれ始めると、逆にトップの走りを間近で見ることになった。#7ヘルダー・ロドリゲス、#10 オリビエ・ペイン、#12 ライア・サンツなど、ライン取り、スピード、その走りに感化されJUNもペースアップする。後半はかなり気持ちよく走れたようだ。
9時12分、SSをゴールする。ダカールラリーが南米で開催されるようになってからの日本人初の完走者となった。


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2016.01.17

ポディウム


アルゼンチンのテレビ中継なのかな?
JUNがポディウムに立つ映像が送られてきました。

こちらも改めてご紹介したいと思います!


カテゴリー: 2016 DAKAR(day 13)
  1. 一通 のコメント

    ポディウムの映像を見ると、確かにゴールしたんだなあ、と思いますね!清々しい笑顔です。

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