発展目覚しいドバイの街から、少し外れたニュータウン。今建設ラッシュが進む、未来の中心街となるエリアで、UAEデザートチャレンジの手続きが行われた。
車検、書類審査は別々の日に設けられるのんびりしたもので、選手もリラックスムード。ダカールの前哨戦とはいえ、そこにはぴりぴりした印象はない。3日の朝、9時から行われた書類審査で、三橋らトヨタチームは問題なく作業を終わらせた。ホテルのワンフロアで行われた書類審査では、作業時間はわずかに1時間半。ダカールラリーとは比べ物にならないくらい簡単に終わるため、三橋をはじめ選手のほとんどはリラックスムードだ。
「本当に簡単な手続きなので、特に問題ないですね。でもなんで書類審査と車検を別々の日にするんだろう。まとめてくれたら楽なのに。ここでは久しぶりにいろんな選手と会いました。日本人のライダー2人とも会いましたよ。元気そうで、今から試走に行くといってすでにウエアを着込んでました。とても和やかなムードですよ」
翌日の車検ではその様子が一変した。午前10時から行われた車検は、なんとショッピングモールの中! チャイナタウンと呼ばれる、中華系のショッピングモールの中に、無理やり車両を入れての車検。狭いドアを抜けて、スポーツ用品店をかすめて、モール内の広場に車を置くという、なんという大胆な車検会場なのだろう。午前中なので、一般のお客さんは少なめだが、それにしてもすごい。
ところがTLCは、マシンの不具合が発覚し車検落ち! が、メカニックたちの懸命な作業のおかげで、リミットタイムぎりぎりに再車検に合格。これでいよいよ、明日からのレースに挑めることになった。
「再車検には驚いたけど、でもメカニックたちを信用していたし、特に動揺はないし、そしてすばやい対処で問題をクリアしたメカニックたちと、チームの力をあたらためて実感しました。これでいよいよプロローグランですね。でも、車検会場にはびっくり!お台場のビーナスフォートの中に車持ち込んで車検しているようなものだもの。こういう経験はオレも初めて。一般のお客さんも目を丸くしてたよ」。